シルクスクリーン印刷 DIY部

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シルクスクリーン 印刷する時になんでにじむの?原因をCheck!

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シルクスクリーンをやり始めた人がよく聞いてくる質問、No.1がこの質問”刷った時にインクがにじんでしまうんですよォ”....

 

分かります。

にじみますよね...

なんで?なんでなん?って感じですね。

 

ようやくここまで仕上げたのに、最後の絶望感..

今日は少しでもその絶望感を解消するために、その原因を探りそして解決できれば幸いです。

 

それでは原因となる可能性を探ってみましょう

 

①刷る箇所は平面ですか?

印刷する時、もしデコボコした面が少しでもあればにじんでしまったり、かすれてしまう原因になります、シルクスクリーンでは平面な所に刷り上げる対象物を置いて、平らな平面を作ることが重要です。

アドバイス☛ 100均(ダイソー)で売っている、スプレーのりを使って、平らな木や机にのりを吹きつけて、布等にしわがはいったり動いたりしないよう”ピタっ”と対象物を固定する事です。大切なのは”刷り上げる対象物は”平面・固定”を作ることです。

 

②インクの粘度はサラサラ?それとドロドロ?

インクは扱うメーカーや色によって粘度が違います。

簡単に言うと、インクが水っぽくサラサラすぎると、にじむ可能性が高くなるので刷る時の加減を気を付けなければいけません。例えば、インクをスプーンですくって傾けて水と同じようにサーっと流れるインクであれば、かなりサラサラなので1回で素早く刷り上げるというイメージが大切です。また逆にドロドロ(ボトボト)すぎるとかすれやすく、2~3回で刷り上げる必要も出てきます。言わば、その中間がちょうどよいのですが、その中間はスプーンでインクをすくってゆっくり流れるか流れないかが、ちょうどよい感じです。※上記の説明は水性インクでしみこむタイプのインクの場合です。

 

余談

シルクスクリーンの”インク”の深い説明はまた次の機会にしますが、簡単な入門編だけはおさえておきましょう。

例えば、白色の生地やクラフト紙などの印刷物が繊維質印刷物が薄い色系のものであればしみこむタイプの水性インクを使用します。

おススメは

【水溶性スクリーンインク】ダイカラー(水溶性 布・紙兼用) 透明タイプ 300ml 全13色

 

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こちらが上記のおススメの水性インクのダイカラーでクラフトの紙袋にシルクスクリーンで手刷りしたものです。細かい表現もにじまず再現して、また白色のインクがとてもオシャレにはえますね。にじまず刷る極意はこのブログのアドバイスをきっちりフォローするべしっ!

 

逆に印刷物が黒色など濃い色の物や分厚い生地や繊維質の無い感じの表面の物にはマットタイプの水性インクを使用します。

おススメは

【スクリーン水性ラバーインク】ラバダ(RUBADA)[濃色生地用 不透明タイプ] 300ml 全13色

 

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こちらが、水性インクのマットタイプ上記のおススメのラバダインクを使用した写真です。上記にはこのインクは濃い色の物や...と刷る対象物の説明をしていますが、少しインクの表面の仕上がりを見やすくするため、あえてプレーンのコットン生地を使用しています。髪の毛の部分の辺りを見てもらうと少しテカリのような感じが見えますでしょうか?このインクは水性インクですがイメージとしてインクが生地などの上にのる、と言った感じに仕上がります。なので、濃い色の生地や、インクがしみ込みにくい硬い生地などにも発色よく仕上げることができるのです。

 

(更に発色や仕上がりをプロ級にしたい場合は油性インクを使用しなければ、難しい事があります)、水性にも水性の色合いの良さもありますっ、ただ水性の限界もありますね。

 

③スキージー(へら)の角度

シルクスクリーンでは刷り上げるときにへらを使いますよね。

刷り上げるときその角度もあなたの作品のにじみの原因を作ってる可能性が。

シルクスクリーンではイメージがとても大切ですので、刷る時の自分の姿を想像させながら印刷物にインクが付くイメージを沸かせましょう。

 

へらの使い方

 

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 少し極端なイメージですが、どちらがにじみやすいと思いますか?

 

そう、そうなんです②ですね。

①と②の違いは何でしょうか?

はい、それは角度ですね。原因は単純です、①のようにより90度に近ければ生地への接地面が少なくなり、おのずとインクが押し出される量も少なくなり、より細かく表現がしやすくなります、逆に②のように寝かせた状態に近づいていけば、接地面積が増えインクが押し出される量が増えてにじむ可能性やデザインがつぶれてしまう可能性があるのです。

 

 アドバイス☛

刷る時はあまりへらを寝かし過ぎない事。へらは50度~70度ぐらいの角度が最適でしょう。

 

 

④何回スリスリしてますか?

あんまり、インクをスキージーでスリスリすると、インクが余分に押し出されて出来上がりがにじむ可能性があります。同じ場所を何回もスリスリしない方がよい。大体、1回~2回で刷り上げるのがベストです。またスキージーはデザインよりも少し大きいものを選んでください。

スキージーがデザインよりも小さすぎると刷り具合が重なる部分が出てきてにじむ可能性を生んでしまうので気を付けて下さい。

 

こちらはおススメスキージー

シルクスクリーン用/スキージ/幅245mm/画材(印刷、版画用品)

自分の版のサイズに合わせて購入してくださいね。

 

 

⑤最後は版と印刷対象物の”隙間”

”隙間”、恐らく、シルクスクリーンのビギナーの方はあまり重要だと思わないかもしれませんが、シルクスクリーンで版を対象物に置くときの隙間がとても重要になってくるのです。

プロの方が印刷をする場合は版と印刷対象物の間にほんの少しの隙間を作ります。(印刷対象物により、隙間を作る時と作らないときはありますが..)。そうする事で、無駄なインクが対象物にのらずきれいに、鮮明に印刷をする事が可能なのです。

 

ただ...

私は、最初のころその情報をどこかで仕入れて、忠実に行っていたのですが、たまにインクがにじむときがありました。(まだ、ビギナーでしたから、上のすべてのアドバイスを”確実”に実行していなかったからです、まあ大丈夫かなみたいな感じで。印刷は決められた環境で決まったやり方で刷る、いわば刷る前の準備・ポイント最重要なのです)

 

そこで思って実行したのが、プロにはまだなれないので他のやり方はないか?単純ですが、逆に隙間を作らずに印刷したら、これまたすごい、とてもうまくいったのです。

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ビギナーの方なら逆に上記のように隙間を作らずに刷り上げれば成功する確率が格段に上がるはずです、一度試してください。

 

 

さあ、今回はにじまないためのアドバイスでしたが、もう一度念押しですが重要なのが上記のすべてのアドバイスですが、念押しでもう一度最も重要部分を呼称しておきましょう。シルクスクリーンの印刷時...

”平面・固定・隙間”

これらは絶対に抑えておくようにしましょう、上記のアドバイスを忠実に守れれば、あなたもインクにじみなんて怖くない!一度、シルクスクリーン印刷DIY部のアドバイスを頭に入れて進めてみて下さい。

 

 

前回のブログ

精巧なシルクスクリーン印刷 お札のような、写真のような精巧な技術 - シルクスクリーン印刷 DIY部

 

 

 

 

 

 

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