こんな時代だから、何でもできちゃう時代だからこそ、アナログなシルクスクリーンの良さがしみじみと伝わってくる。
ただ...
実際は半世紀以上前からある技術ですから完全にアナログでするには途方もなく時間がかかり、また現代に生きる私たちの正確性も表現するにはデジタルの力も少なからず必要になってくる。絵描きのピカソぐらいのアート力が認められているなら、全てをアナログにしても全部が素晴らしい形に見えてくるかもしれないけど、凡人にはテクノロジーの力も活用しなければならない時がある。
まずハード系は
パソコン。
手書きでもシルクスクリーンのデザインは作れるけど、パソコンがなきゃ正確に作ったりするのは難しい..
プリンター
デザインを出力するのに必ず必要な機器。
今の時代一万円ぐらいの家庭用プリンターでも素晴らしい技術力だから問題はない。インクジェットプリンターを選ぶ。
ソフト系は
イラストレーター
いわゆるイラレはデジタルで正確にデザインを仕上げるのに必要なアイテム。一色刷り等のデザイン作成には必ず持っておきたいソフト。
フォトショップ
個人的にはシルクスクリーンの多色刷りや網点印刷等の熟練者には必ず必要になるソフトかと思います。単色刷りだけをするならあまり必要ないかと思っています。
デジタル機が必ず必要かどうかというと、選択肢としては選ばなくてもできるのがアナログ感満載のシルクスクリーンだけど、既にシルクスクリーンをやってきている人ならわかる大切な部分があります。
それは、毎回できるだけ同じように仕上げることができる正確性です。
シルクスクリーンは写真の現像の派生形なので、特に露光をするという作業には”いつも同じ環境”の流れが必要になってくるのです(初めはその感覚をつかめなくて沢山失敗するものです)ただ、毎回毎回その失敗を繰り返すことも、継続する上では改善しなくてはならないので、必要な所はデジタルの力で補うこともとても重要になってくると思います。
補足ですが
昔の人たちはこれらの作業はすべて手作業でしていました。
露光をする前のデザイン工程ですが、結局は紫外線を通さない黒で描いたデザインを作ることが出来れば問題なくできますけどね。
"黒のサインペン"でデザインを手描きして、露光するれば上のハードやソフトは一切いりませんけどね....