シルクスクリーンの初心者の方はまだわからないと思いますが、シルクスクリーンを少しずつ勉強していくと、シルクスクリーンの究極奥義とも言われる、網点印刷(ハーフトーン)という技術に出会うことになります。
網点印刷(ハーフトーン)は小さな丸いドットを製版する時に作り、その小さいドットをたくさん作って、写真のような影やグラデーションを作り段階的な色の表現を可能にする究極の印刷技術です。
Photoshopを使ってシルクスクリーンの網点印刷の設定の仕方を大解説
今回トトキリではその網点印刷の製版するにあたり、Photoshopで設定するやり方をこっそりと教えてしまおうと思いました。色々なサイトを見ても、解説してくれているサイトが無くてphotoshopでの網点印刷の設定の仕方を細かく説明したいと思います。
因みに黒一色での網点印刷とは以下のような印刷になります。
シルクスクリーン印刷 screenprinting 驚くほど細かい手刷り印刷
まずは自分の好きな写真などをキャンバスに取り入れます。例えば、デスクトップにある写真をファイル→開く→デスクトップ→目的の写真を選択で上記のように張り付きます。
次にイメージの項目からモード→グレースケールの順で選択をする。
グレースケールを押すと上記のようにポップアップが出てきますので”結合”をクリック。
次にカラー情報を破棄しますか?と出てきますので”OK"をクリック。
すると取り入れた写真が上記のように白黒に変わります。
次に再びイメージを選択→モード→今度はモノクロ2階調を選択します。
モノクロ2階調を選択すると”レイヤーを統合しますか?”と出てきますので”OK"をクリックします。
次に上記のようにモノクロ2階調のポップアップが出てきますので、出力を300に設定し使用の内容をハーフトーンに設定でOKをクリック。
OKをクリックすると、ハーフトーンスクリーンというポップアップが出てきます。そしたら、線数を45→角度22.5→網点形状を円にしてOKをクリックする。
これで、シルクスクリーンの網点印刷(ハーフトーン)の設定がphotoshopで完璧に出来上がりました。後は印刷をすれば上記のように全てインクが小さなドットの集合体で印刷されデザインが形成されます。
シルクスクリーンを始めてから、ネットや本で網点印刷のphotoshopの設定を載せてくれてるところがなかったので、いつかは皆さんにも情報共有できればと思っていましたのでトトキリから活用してくれればいいなと思っています。
因みに、photoshopを使い業務用ではなく一般のインクジェットプリンタ―を使って網点印刷をするには今回伝えた仕様が一番お金をかけないで最大限に網点を実現できるやり方ですので、まずは皆さんチャレンジして下さい。
余談ですが、プロはリップというソフトを使ったり、日本ではPostscript (ポストスクリプト)というプログラミングを搭載したプリンターを使い、更にクオリティーの高いものを世の中に提供をしています。
??