シルクスクリーンはプロの業界ではいくつかの代表的なインクを用途に合わせて使用しています。それらは...
・水性インク
・油性インク
・UVインク
等々、現在上記の代表的なインクが様々な媒体で使用されています。
今回は3つの中でも最も使用度が高い油性インクの知識を掘り下げてみましょう。
シルクスクリーンの油性インクの可能性と使い方の注意点
DIY部では基本的には水性インクを使用していますが、喉から手が出るほど油性インクを使って可能性を広げたい時があります。それは以下のような時..
・壁や看板などのプラスティックや樹脂製の物に印刷を施したい時
・ガラスや鉄等のように物質の表面に印刷を施したい時
少し、上級な発想かもしれませんが、看板やコップ、オリジナルアメニティグッズを作ってみたいとか、こんなこと可能ですか?とか頼まれたり、思ったりしたことはありませんか?
もしそんな時、油性インクが使えれば、あなたの夢叶います。
では油性インクを使うために必要な知識は?
もしあなたが水性インクを使ってシルクスクリーンをしたことがあり、その為に製版を自作したことがあるなら基本的な製版作業は問題ないでしょう。
経験がない人でも、DIY部のブログなども製版製作の参考にできるはずです。
露光剤を塗る時は以下のページを参考にして下さい。
【保存版】シルクスクリーン印刷の感光剤の塗り方 - シルクスクリーン印刷 DIY部
①ただ、露光剤には油性インク用と水性インク用、両用性があるので気を付けておく。
(油性用の露光剤を購入の際は、念の為購入前に販売店に確認する事をお勧めします)
②油性インクは水性インクのように放置していても乾きません。その為、目詰まりを起こさない等、作業がとても楽です。
ただ、乾かない為、乾かさなければいけません。
その為、以下のような強い熱でインクを定着させなければいけません。よく使われるのが手軽に購入できる、これらのヒートガン。
または、高額で30万円以上もしますが以下のようなコンベア式の油性インク用の機材もあります。ただ、本職の人以外は高すぎて手は出せないと思うので、アイデアだけ。
Tシャツ コンベア(印刷 乾燥機) | シルクスクリーン機材通販premiumT
油性インクが優れている点、可能性
発色がよく、多色刷りに適しています。
本職の方が多色刷りをTシャツなどに施す場合は、油性インクを使い刷り上げます。
その為、油性インクは
・色の幅をさらに広げ、より多彩でリアルな表現も可能にします。
・水性インクではできなかった、物質の表面が固くインクが染み込まないものにも印刷が可能になる。
・濃い色の下地に対して発色がよく、商品としてのクオリティーを高める事が可能
油性インクの注意点を知っておきたい
・単純に”油性”であるため水性インクのように水には溶けないため、製版を水洗いしてもインクは洗い流せません。
油性インクをふき取るために以下のようなものもあります。
【オリジナルTシャツ Tシャツくん】油性インク ふきとり&うすめ液 200ml
・印刷後、Tシャツや対象物にインクを定着させる熱が必ず必要です。