失敗しないシルクスクリーン印刷の露光後の洗いと乾燥
さあ、ここまでできるようになれば本格的にシルクスクリーン印刷も自宅で自分でできるようになってきそうなところまできました。
あとは、一つ一つの手順を正しいやり方で進め、自信をもって進めることができれば怖いものなしですね。
今回は洗いと乾燥の部分ですが、基本的に何も難しいことがないのがこのパートです、ただ露光までを正しくできていないので、洗いをしたときに”え~版の露光剤がはがれていくーーーー....”とか”洗ってもデザインが逆に流れないとか...."そのような結果として正しくできていない事が分かるのがこのパートだと思ってください。
※以下は全てシルクスクリーン印刷大学の同一のやり方で進め正しく露光ができている状態での洗いと乾燥解説です。
【注意】
露光後から洗いに行く工程では速やかに洗いの工程に入るようにしてください。露光後には室内灯や自然な光などから紫外線により露光剤の硬化進んでしまうので、それらの
洗い
お風呂場や洗い場でシャワーを使い、水圧で露光されたデザインの部分を洗い流していくのがこの工程です。
まず、デザインの裏表にさっと水を全体にかけます。
それから、露光する際に版下フィルムを張り付けた側を表(おもて)として、シャワーでデザインに水をかけていき、デザインを洗い流していきます。
<経験アドバイス>
もし、露光時間を少し長くしてしまって、デザインがなかなか洗い流れない場合は、裏の部分からも同様に水をかけていくと流れることもあります。
また、写真のようにやさしく裏表をスポンジでなで洗うとデザインが綺麗に流れ落ちてくれるので、経験値として頭の片隅にあればうまくできる場合もあります。
(もし、それでもデザインが流れ落ちない場合は、露光時間を短くする事)
乾燥
乾燥に関しては、人それぞれやり方があると思いますが、いくつか提案をしておきます。
・晴れた日で風通しの良い室外に1日、版を置いて、紫外線を浴びさせて版を完全に固めておく(結構これを使ったりします)
・室内のライトがあたる風通しの良いところで乾燥させる(基本、これです)
・ドライヤーでも大丈夫ですがヒートガンなら素早く乾燥させれる
・以下のような専用の道具を使う人もいるようですが、中華製の大型機器は信頼度が下がるのが難点です。油性インクを扱う人ならマストアイテムとなると思いますが、水性なら他の選択肢で十分です。https://amzn.to/4luRxTr
【経験アドバイス】
・乾燥するときは、できれば地面と平行に版を置いて乾燥させたほうがよいでしょう。
・完全に乾燥させたら、最後に水を絞ったタオルで版を軽くふいたほうがよい(汚れや、異物を拭きあげておくイメージ)
【最後まで経験アドバイス】
完全に乾燥をさせたら、次の工程は、露光剤を塗れていないところを、マスキングテープなどでメッシュをふさぐように張り付けておきます。
縦横と裏表を同じようにテープを張り付けておきます。
このテープを張る理由は、露光剤を塗っていないところからは、印刷したときにインクが漏れてしまうので、大切な作業です。
【更にアドバイス】
テープは必ずマスキングテープでなくても大丈夫なんです。しっかり貼れて、インクが隙間から漏れなければ、ガムテープでも他のテープでも大丈夫です。
ただ、マスキングテープは印刷後に水でインクを洗い流す時もしっかり張り付いてくれて繰り返し使えるのでとてもおすすめです。因みに、以下のようなマスキングテープで問題ありません。
<上記使用した道具>
新日本造形 ジアゾ感光乳剤 (とても扱いやすい露光剤です)
今回のカリキュラムの動画も作成しておきました、是非ご覧になってください
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