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シルクスクリーン印刷|初心者が失敗しやすい例とその対処法【自宅で学ぶシルクスクリーン印刷大学】カリキュラム⑨/10

 

シルクスクリーン印刷|初心者が失敗しやすい例とその対処法


はじめに:誰でも最初は失敗する

シルクスクリーン印刷を始めたとき、
「インクがかすれる…」
「にじんで綺麗に刷れない…」
「版がずれてしまった…」

そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか?

私自身も最初は失敗ばかりで、思ったように刷れずに悩みました。ネットで調べても人によって言うことが違い、「自分には向いていないのかな…」と不安になることもありました。

しかし実際には、シルクスクリーン印刷の失敗には 必ず原因があり、正しい対処法があります。
この記事では、初心者がつまずきやすい代表的な失敗例をまとめ、その原因と対策を分かりやすく解説します。

これを読めば「なぜ失敗したのか」が明確になり、次からは安心して楽しく刷れるようになります。

 

読む前に、皆さん、これだけは知っておいてほしいです。それは、私を含め、ここにいるすべての生徒さんたちは同じように失敗をしてきたのです、ここにはその失敗を生かすための改善策を綴っているので是非自分のものにしていってください。私たちは、あなたの未来の足元をずっと照らし続けているので、どんどん時短で経験を吸収してください。逆に、皆さんの応援が私の糧にもなるのでよかったら、Youtube等の高評価、チャンネル登録もお願いします!

 


よくある失敗例と原因・対処法


1. 露光を失敗してしまいます、どうすれば成功しますか?

ここまで私と勉強している生徒さんたちは答えは簡単にわかりますよね。以下で詳しく見てみましょう。

 

私の実体験に基づくものですが、シルクスクリーン印刷で誰もがつまずく、工程がここです。逆を言えば、この工程をしっかり押さえておけば、シルクスクリーン印刷を攻略したと言えるぐらいです、それぐらい注意すべき工程です。以下の4つの原因をしっかり改善しましょう。

 

【症状】

  • 露光後、原版を洗ったら、原版のデザインが剥がれた、もしくはデザインが固まってあらい落とせなかった。

【原因】

①原版に張る紗(スクリーン)に張りがなかった

②版下のデザインが濃い黒で印刷されていなかった

③露光時間が長かった(短かった)、露光する時のデザインと光の距離

④露光剤の塗り方にムラがあった

 

【対処法】

①-A 中途半端な力で紗張りをすると、紗がたるんでしまい失敗の原因になるので専用の機材を使うか、もしくはトトキリのやり方をお勧めしますwww.silkscreendiy.com

 

②-A 版下、つまり自分で作ったデザインをプリンターで印刷する時に濃い黒で印刷しなかった。

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③-A 同じ環境、同じ露光時間で仕上げることにより、失敗を防げる以下の2つの工程を完全に真似をする事により、あなたの失敗を改善できます

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④-A 露光剤を厚く塗りすぎたり、塗りにムラがあるとデザインが均等に投影されなくなるために、露光失敗の原因の一つとなりうるので、初心者は私のやり方をそのまま真似すれば失敗を回避することができます。

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2. 印刷したらインクがにじむ

【症状】

①1度刷り印刷した時にインクがにじんだ

②濃い色のTシャツに印刷をし刷りが薄かったので2度刷りしたときにインクがにじんだ

【原因】

①-A スキージーに力をかけすぎ、スキージーをねかし過ぎ

②-A インクを乾かしていない

【対処法】

①-A 力の加減ではなく、スキージーがTシャツに接地していれば物理的に印刷できるので軽くスキージーがTシャツにあたるところで、そのままインクを押し出していくイメージを持ってやれば、にじまず印刷の成功率が高まるのだ

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②-A 濃い色の印刷物に2度刷りをする時は、必ず一度印刷をしたら、ドライヤーなどでインクを乾かしてから、2度目の印刷をする事でにじみを解消できるのだ!

以下の動画でしっかりとイメージを具現化できるはずなので真似してみて下さい。


www.youtube.com

 

👉 ポイント:「にじむ=余分なインクが流れる」ことが原因です。薄く、均一にのせることを意識してください。


3. 版がずれる

【症状】

  • デザインが二重に印刷される

  • 同じ位置に刷れない

【原因】

  • 版を固定していない

  • 位置合わせのガイドがない

【対処法】

  • 一度固定したら、版を動かさない

  • 印刷機を使い、同じ場所に印刷が何度もできるように道具を揃える

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👉 ポイント:ずれ防止は「版を固定する仕組みづくり」がすべてです。道具を揃えることが一番の早道でしょう


実際に私もこんな失敗をしました

正直に言うと、私も最初は「版がズレる」「にじむ」など、ここで紹介した失敗をすべて経験しました。
特に苦労したのは「乾燥不足で洗濯したら色落ち」…。完成したTシャツが一回でダメになったときはショックでした。

でも、その失敗があったからこそ「インクはしっかり熱処理するか、風通しの良い所で1日ねかして完全に乾かす」ことを学びました。
この記事で紹介している方法は、私自身が試して改善できた再現性のある方法です。

👉 「あなたの失敗は珍しいことではありません」
安心してチャレンジしてください。


よくある質問(Q&A)

Q. 100均の材料でも大丈夫ですか?
A. 簡単な練習ならOKですが、仕上がりや耐久性を考えると専用のインク・版をおすすめします。

Q. 家庭用ドライヤーで乾燥できますか?
A. 可能です。もし販売などを考えている場合は念のためアイロンなどでしっかり熱処理を加えて安心なものをお客様に提供することをお勧めします。

Q. 細かい文字やデザインを綺麗に出すには?
A. 目の細かいメッシュを使い、インクを薄くのせるのがコツです。


まとめ:失敗を防げばもっと楽しくなる

シルクスクリーン印刷は、最初は失敗するのが当たり前です。
でも、その失敗の多くは「原因を知って対処法を実践」すれば防げます。

  • かすれる → インク量・スキージーを見直す

  • にじむ → 薄く均一に刷る

  • ずれる → 印刷機でしっかり固定する

  • 版が壊れる → 優しく洗って早めにメンテナンス

失敗は「経験値」です。今日からは「改善ポイント」に変えて、もっと楽しく作品を作っていきましょう。