シルクスクリーン印刷 DIY部

自宅で学べるシルクスクリーン印刷のデジタルスクール

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シルクスクリーンで自分のインクを作りたいと思った時に学んだ入門雑学

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シルクスクリーンでもっとも重要と言っても過言ではない、それはインクですね。

 

シルクスクリーンでは一般的に大きく分けて

・水性

【水溶性スクリーンインク】ダイカラー(水溶性 布・紙兼用) 透明タイプ 300ml 全13色

・油性

【スクリーン水性ラバーインク】ラバダ(RUBADA)[濃色生地用 不透明タイプ] 300ml 全13色

これらのインクの種類があるのは恐らくご存知の方も多いと思います。

(他にもUVインクなどなど、業者が扱うインクはありますけどね..)

 

そもそも、インクって何からできてるのって、皆さん考えたことありますでしょうか?

 

私はシルクスクリーンを始めた時はそんなこと考えたこともありませんでした(汗)。ただ、どんどんシルクスクリーンの経験を積んで自分でもっと、こんな事やあんな事もやりたいと思うようになって行った時、少し自分のオリジナルの物が作りたいと思うようになったのです。なんというか、もっと自由に自分の物を作りたいと。

 

そこで、更に少し学んでいったのがインクでした。

 

実際、インクの世界は、超~がつくほど深く、今も全然ひよっこレベルしか学べていませんが、少しでも皆さんと入門クラスぐらいの雑学をシェアできればいいなあと思っています。

 

インクは基本的に染料顔料といった2代ベースで作られています。

 

染料はインクが染み込むといったイメージがある感じです。

顔料はインクが染み込まず上に乗るといったイメージです。

 

 更に、ここが面白い、インクとはバインダーと言うベースがあって作られています。そのバインダーとは染料や顔料と混ざることにより、色とりどりのインクが出来上がり、世の中にあるメーカー独自の配分によりインクが作られ販売されています。

 

そのバインダー...

実は工業用のなんです。

 

糊は世界中で我々の身の回りに存在しますが、目に見えないところで、色々な物に形を変えて存在しているのです。

 

インクを作る時はベースのバインダーと染料or顔料を掛け合わして作るのです。

 

以下に海外のインク会社ですが顔料系のインクを製作する工程が見ることが出来ます。

英語ですがDIY部の話を頭の片隅に入れながら見れば、何となくイメージはつかめるはずです。

 


How Ink Is Made

 

シルクスクリーンのインクを独自で作りたい!という方、自分の色の構想も大切ですが、そのベースとなるバインダーの勉強もとても大切です。

 

参考になるかわかりませんが、あるメーカーのバインダーを紹介しておきましょう。

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以前、露光剤の紹介をした時にお伝えした、江口孔版さん。

初めてのシルクスクリーン印刷、迷わない道具の仕入れ先 - シルクスクリーン印刷 DIY部

こちらでは、オリジナルのバインダーも販売しています、水性顔料 布用インクのバインダー、クロスカラーといいます。

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中身は白い、糊のような感じですね。

DIY部では色々なバインダーを調べていますが、メーカーによってはかなり匂いが強いものがありますが、こちらはその中でもまだましなほうです、ただそれでもインクの匂いは強いので、必ず使用の際は換気を忘れずに。

 

色々なバインダーを調べていますがそんな中でも、匂いがほとんどなく、誰でも簡単に使用できるのが、やっぱり新日本造形のダイカラーやラバダです。

これらのインクもバインダー単体だけでも販売がされているので、自分のインク作りに最適です。以下からチェックしてみて下さい。

 

染み込むタイプ


 

 

マットタイプ(インクが布などの上に乗るタイプ)


 

 

インクの世界はとても深く知れば知るほど、どんどん深みにはまっていきますので、少しずつ皆さんも勉強してみて下さい。因みに、インクの色となる染料や顔料は楽天などでそれらの言葉で一度検索してみて、実際に自分で使ってみて色々可能性を試してみて下さいね。