シルクスクリーン印刷 DIY部

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芸術の秋!日本の染物 Japanese Deying|手捺染、シルクスクリーンの歴史にドキドキ

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日本の染物 Japanese Deying|手捺染

今皆さんが取り組んでるシルクスクリーン、実は昔から長い長い歴史があり、そして現代の私たちに引き継がれています。

 

実は、タイトルにもあるように日本の手捺染、ステンシルから派生をして世界中を回りまわってまた日本にシルクスクリーンとして帰ってきたと言われています。

なんか、名前だけ聞いたりすると、少し外国の物のような感じがするし、海外での影響とエピソードのほうが多い感じがして、最初は全くそんな感じがしなかったのを覚えています。シルクスクリーンの歴史を聞いたときはなんか誇りに思ったぐらいで、世界中のデザインの元となっているのが日本の技術だったなんて...なんかそんな事聞かされると一層シルクスクリーンのファンになり燃えてくる気持ちを抑えていたのを覚えています。

 

手捺染ってシルクスクリーン製版と同じ?

基本的にメッシュを使って製版するものは手捺染もシルクスクリーンも製版に関しては同じのようです。(メッシュを使わない、ステンシルいわゆる型紙の物もあります)

ただ手捺染で染料を使う場合は印刷をした後に、染料なら蒸し工程、顔料なら乾燥その後洗いをして無駄な染料を洗い流すらしいです。独特な仕上がりが、それぞれの染で出るのでシルクスクリーン(手捺染)の奥深さを感じます。

 


職人が息づく風景 ‐ craftsman landscape|『手捺染』 ‐ tenasen

 

どうでしょうか、皆さんが頑張って製作をしているシルクスクリーンの版と同じような物などがちらほら見えませんか?なんか私たちも昔からの技法と同じことをしながら、技術を学び、アナログ感の中で、何とも言えない仕上がりになる、とても素晴らしい経験を積んでると思います。

 

またぼやけた感じの染方法があり”注染”と言われ、その名の通り染料を布に注ぐ事により、染料が繊維にじわ~と染み、自然で奥深い染になる染方もあるそうです。

 


ニッポン手仕事図鑑 × 二橋染工場

 

染色、印刷に関しては信じられない程、長い歴史があり、深みがあり、世界中で行われている事だから、単純そうに見えるけど、一つ一つが深くて、その分楽しさは何とも言えないもので、常に微妙に違う仕上がりだからこそ、いつも仕上がりを見る時が新鮮で、皆さんにも、自然な体験から出る楽しさを更に深めてもらえたらなと思っています。

何となくですが、料理じゃないけど、旨味みたいなものが、染色や印刷の味みたいなもので、手作業でアナログだけど人間の温かみがあって欠かせないもになってるような気もしますね。

 

京都には

皆さんがご存知のように、京都は古都と言われ、歴史があり着物などを普段から着る方が多い街でもありますね。捺染(シルクスクリーン)は服飾と深いつながりがあり、特に京都では文化的な背景もあり、染場や製版を作るところなどがまだ多くあるので、とてもシルクスクリーンをする方からすれば刺激のある町とも言えます。

以前トトキリも染料屋さんに糊や染料を買いに行ったこともありますが、染料屋さんも沢山あり、昔着物などに使っていたかもしれない、デザインを施して使用した型紙なども売られたりととても魅力的なものが沢山存在する街でもあります。

 

皆さんも、是非シルクスクリーンをする上で、技術も学びながら、日本との深い繋がりにも目を向けてみて下さいね。