シルクスクリーン印刷 DIY部

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ビジネスの場で使われている色々な印刷方法5選

ビジネスの場で使われている色々な印刷方法5選

印刷業界も多種多様で色々な印刷方法を使い、イノベーションを起こしながら時代を乗り越えてきている。

皆さんが学んでいるのは印刷業界の事なので、今日は少し間口を広げて情報収集をしてみよう。

 

さて、皆さんは印刷業界でビジネスや趣味を深掘りしていけば色々な壁にぶつかっていくはずである、そのような壁を崩そうと色々な手法が印刷業界にもある。印刷業界に長くいれば下記の項目に皆さんが解消したいと思っているのが分かる。

 

・タイムマネージメント(時間=手間)

・コストマネージメント(コスト=お金)

 

1. 昇華プリント

昇華プリントとは下地が白いポリエステル生地を専用の染色インクを使い高熱でインクを染み込ませる技法になります。

ユニフォームやのぼり等のポリエステル素材の印刷を考えている人はこの手法を使う事をお勧めする。

 

メリットはインク原価が比較的安く済むところで、染め手法であるためインクと下地の肌触りがとてもよく生地にインクがなじむ感じを作ることが出来る。また、下地になるポリエステルも比較的安く仕入れることが出来る。

プレス機の選定が正しければ、インクがきっちり昇華され鮮やかな色を表現することが出来る。

デメリットは例えば、昇華プリントの能力を最大限に活かすためTシャツ全体を染める為には大型のヒートプレス機が必要になったりするので、ヒートプレス機をどのようなものにするかでコスト面は変わってくる。

日本で昇華プリントは特にユニホームやのぼり等の印刷ビジネスに使われています。

 

2. ヒートプレス印刷(熱転写印刷)

ヒートプレス手法は今でも発展途上でどんどん新たなことが出来て、スモールビジネスにも活用が出来る可能性を秘めており、私も今でも沢山の事を勉強している。

メリット、ヒートプレスは、基本的に昇華プリントとは違い、インクが生地の上に印刷されていくイメージになる。尚且つフルカラーの印刷が白地や黒の生地、布、ポリエステル、帽子、バック等いろいろな物に印刷が可能なのでやりたい事が色々叶う手法である。

デメリットはヒートプレスにはコストがかかる所である。

デザインを印刷する専用のプリンターやインクを転写するフィルム、ヒートプレス機などを用意する必要があるので原価がかかる。また、転写してからの手間もかかるものもあります。

 

3. DTG

DTGとはDirect to Garment の略で日本語にすると下地に直接印刷をするという事になります。

DTGとは大きなプリンターにTシャツをセッティングしてボタンを押せばオートマチックでフルカラーのTシャツを印刷する事をできるすぐれものです。

簡単に言えば、技術、経験、時間をお金で買ってしまおうと言う人には絶好のやり方かもしれません。

 

メリットは印刷技術は全く必要ありません。必要なのはプリンターを廻す資金力です。なので、資金力があれば経験が無くてもシルクスクリーン印刷の多色刷りと同じようなクオリティーで理想のデザインTシャツができるのです。

仕上がりはとてもソフトでとても良いです。

デメリットはやはりコスト面です。

熟練技術を資金力で補うので必然でしょうが、DTGはプリンターだけでなく、下地に特殊剤を散布して、ヒーターで乾かし、印刷するので、色々なランニングコストもかかりますので、逆算するとなかなか利益は残りにくいのかなと個人的には思います。

4. DTF

DTFとはDirect to Filmの略で、専用プリンターを使い特殊フィルムにデザインをプリントして、そのフィルムを下地のTシャツ等にセットして、ヒートプレス器で熱を加えデザインを圧着させるという技法です。

 

メリットは技術がなくても道具が揃えば、誰でもモノクロ、フルカラーの印刷が施せます。尚かつ、印刷はTシャツだけでなく、パーカー、帽子、カバン、ユニホーム等にも対応が可能です。

デメリットはフィルムのコストやどのフィルムメーカーのものを使うかでも仕上がり、耐久性などが変わってくるので、フィルム選びは重要です。安いだけのものが多いので、値段だけ見て飛びつかないこと。

また、印刷するものによりヒートプレス器の温度なども注意する必要などもあります。

メリットはやはり、手軽にフルカラー印刷が可能なところです。印刷出来る対象物が色々あるため、可能性か広がるでしょう。

※DTFとヒートプレス印刷は殆んど同じ印刷方法となります。

5. シルクスクリーン印刷

当ブログでも、メインに取り扱っている技法がシルクスクリーン印刷ですが、アマチュアからプロまで、この技法が生まれてから100年以上経った今でも世界中で使われています。

デメリットは技術が上記の4つの中でも必要になってくるところです。ただ、正しく学べば誰でも出来るようになるのがシルクスクリーン印刷です。

メリットは技術があれば、資金がなくなっても技術は残るので、世界中どこにいても自分の家で始める事が出来る所です。

また、色々な対象物に印刷が出来る所もシルクスクリーン印刷の強みでしょう。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか、印刷とはいえど色々なやり方、道具がありますが、

それぞれの環境・考え方によりどの技法を使っていくが分かれて行きます。

まずは自分が何をしたいかを考えながら、予算・時間的余裕を当て込んでいけば自ずと自分の進むべき道が見えてくるでしょう。